伊勢神宮参拝旅行(2)
3月19日午後、伊勢神宮崇敬会の方の案内で外宮から参拝です。神社の団体ですので特別なお参りをします。御垣内特別参拝(みかきうちとくべつさんぱい)といいます。これは、一般の参拝者は進めない場所で拝礼をさせていただくものです。総理大臣始め閣僚の初詣もそこです。そこは伊勢神宮の神事を行う貴く清浄な場所です。したがって男性はネクタイ、上着着用、女性はこれに準ずる服装(当然、色目は地味なものです)をしなければなりません。神職により清めのお祓いを受けた後、垣内に進み整列、拝礼をします。
いつもなら、これで参拝は終わりなのですが、今回は旧殿を拝観するためそのまま隣の敷地に進みます。これが今回の企画の最大の目的です。20年間「豊受大御神」のお住まいであった正殿(本殿)を間近に拝観します。まさに20年に一度の機会、普段なら絶対に参入できない場所ですし、目にできない建物です。必死で目に焼き付けました。参加者にもそのように伝えていましたので、皆さん頭の中の録画装置がフル稼働してたことでしょう。神宮参拝自体が初めての方も多く、終始緊張の面持ちでした。口々に「垣内に進むと空気が変わった」旨の感想を述べておられました。実際には10分もいないのですが、もっと長く感じられます。そこは「やさしく」時間が流れているのかもしれませんね。
続いて別宮「多賀宮」等境内の数社をお話をいただきながら参拝、最後に式年遷宮博物館「せんぐう館」を見学しました。この施設は式年遷宮を解りやすく解説してあり、外宮正殿の側面部4分の1を実寸で展示してあります。正殿のスケールを間近で感じられるとてもいい施設です。私もすでに数回見学していますが、毎回それなりに楽しんでいます。参加者の皆さんも熱心に見入っておられました。これから行かれる方、ぜひ「せんぐう館」もスケジュールに入れることをお勧めします。
初日の予定は終了、この日の宿は「神宮会館」前述の伊勢神宮崇敬会が運営している宿泊施設です。内宮まで徒歩5分という便利さです。当神社の参拝旅行ではいつもお世話になっています。次回は少し神宮会館もご紹介します。
14.05.07 多家神社からのお知らせ