嚴島神社お島廻り式を納めていただきました
去る5月20日に嚴島神社の御島廻式(おしまめぐりしき)【御烏喰式(おとぐいしき】を納めさせていただきました。当社では過去に2度ほど行っております。今回は総勢40名(過去の経験者6名含)にて参列しました。
この行事は、宮島の周囲7つの浦々に祭られている神社を、船に乗って右回りに巡拝します。嚴島神社の御祭神が鎮座の場所を探して、烏(からす)の先導で浦々を巡幸されたことにちなむ行事です。御師船(おしぶね、嚴島神社の神職さんが乗っています)に従って我々の船も進みます。中でも重要かつ不思議な儀式は、養父崎神社(やぶさきじんじゃ)で行われる「御烏喰式(おとぐいしき)」です。養父崎神社の沖に、粢(団子を乗せる筏状のもの、下写真左)に団子(米の粉を海水で練ったもの)を供えます。すると養父崎神社に住んでいる神烏(ごがらす)が出てきて、団子をくわえて持ち帰ります。この儀式に参加された人には幸運が授かるといわれます。
当日は幸運にも6つの団子を全て持ち帰られました。
私共の船に嚴島神社の神職さんも乗っていただき、この神事の話や各神社や奇岩の由緒を聞きながら島を巡りました。参加されたある方は「身近にある嚴島神社だけど、こんな神事があるとは知らなかった。また、機会があれば参列したい」と話しておられました。機会があれば、また、企画したいと思います。
養父崎神社について
ご祭神は神烏。神烏は先祖代々ここで子烏を育て、秋になると対岸の大頭神社(おおがしらじんじゃ、大野鎮座)で親子のお別れ式をして親は紀伊熊野に、子供は宮島に残り翌年同じように子育てをすると伝えられます。
上段写真は左から 当日のチャーター船、上陸風景、団子を取りに現れた神烏、です。私のカメラではこの程度しかとれませんでした。
下段写真は左が団子を乗せる「粢(しとぎ」、左が集合写真です。
15.05.23 多家神社からのお知らせ